1997 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザレベルでの保護モデルを持つ広域ネットワーク利用の保健室用システムの開発研究
Project/Area Number |
09780161
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Research Institution | Ashiya University |
Principal Investigator |
赤倉 貴子 芦屋大学, 教育学部, 助教授 (80212398)
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Keywords | 情報セキュリティ / ネットワーク / プライバシー保護 / データベース / 情報通信倫理 / 情報保護 / 学校保健室 / 養護教諭 |
Research Abstract |
現代のストレス社会の中で、社会への不適応を感じる人が増えつつあるが、学校では保健室がクローズアップされ、養護教諭の存在が重要なものとなってきた。これまで養護教諭が利用するためのデータベースシステムを開発してきたが、ハードディスクなどにデータを保管する方式では、そのコンピュータの設置場所でしか利用することが出来ず、また、養護教諭は基本的に各学校に1人しかいないため、横のつながりも持ちにくいことが問題であったので、広域ネットワークを利用する保健室用システムの開発を行うことにした。その特色は、 (1)保健室でのデータベースは、児童生徒の身体、精神の状況を含むなど、プライバシー保護がとりわけ重要なものとなるため、使用する人(養護教諭を中心に、学校カウンセラ-、一般教諭など)が知ってもよいレベルを設定し(ユーザレベル)、使用するユーザによって、見ることのできる情報と見られない情報のある、すなわち階層セキュリティを持つシステムとする (2)単なる児童生徒のデータベースではなく、養護教諭同士がお互いに横のつながり(連携)を持ち、お互いに助け合える機会を持てるシステムとする であり、本年度の成果は、 (1)(1)については、養護教諭のプライバシーに対する意識を調査し、階層セキュリティのモデル化を試みた。 (2)(2)については、教師が自分自身を見つめ直す機会を提供する自己理解調査票をネットワーク上で実施できるシステムを開発して、試用に供し、結果を分析した。 であるが、次年度はこれを受けて、(1)(2)を組み入れた総合型保健室用システムとしていく予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 赤倉貴子: "ネットワーク環境を利用した教師のための自己理解システム" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 1. 129-132 (1997)
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[Publications] 赤倉貴子: "ネットワーク利用の保健室用システム-養護教諭のための自己理解システムの開発と試用-" 日本教育工学会研究報告集. JET97-6. 69-74 (1997)
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[Publications] 赤倉貴子: "ネットワーク利用の保健室用システムの問題点-石川県養護教諭に対する悉皆調査から-" 学校保健研究. 39・Suppl.188-189 (1997)