1997 Fiscal Year Annual Research Report
新世紀数学科の教育課程開発研究:テクノロジーによる代数・幾何・微積ForAll -総合的な学習の時間・総合学科・工業科も視野に/新教具活用と新ソフトウエアの日本語版開発-
Project/Area Number |
09780177
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
礒田 正美 筑波大学, 教育学系, 講師 (70212967)
|
Keywords | コンピュータ / 探究 / 教具 / 表現 / 総合的な学習の時間 / 授業 / 作図ツール / 電卓 |
Research Abstract |
1、自身の先行研究「関数・微積ForAll」で得た教材群・教育課程の素案を、「総合的な学習の時間」等をも視野に、各学校で実現できる形で再考し、作図ツール、LEGO、グラフ電卓などの既存教具を活用して実践し、具体化し、付属学校等にて実験授業を行った。実験授業の主題は、代数、幾何・微積の関連づけであり、表、式、グラフ、作図、実現象、という諸表現を活用しての調和的探究である。 2、活用法の調査は、Asian Technology Conferenceにおける先端機器による講習・デモンストレーションへの参加を通じて行い、Schientific Workplaceとしての数学関連ソフトウエア・機器の統合的利用環境を国内に紹介した。また、データ測定機器CBRを活用した授業実践をいち早く実現した。 3、1、2を通じて得られた成果を基に、Asian Technology Conferenceでは研究発表を行い、科学教育学会では課題研究分科会を主催し、T^3Japanでは研究発表を、また、日本数学教育学会論文発表会では口頭発表(実験授業を行った院生の報告も含めて11件)を行った。また、科学教育学会、日本数学教育学会大会、日本数学教育学会論文発表会では、テクノロジーを前提としたカリキュラム像の提言を行い、新算数教育研究会セミナーでは、テクノロジー時代の算数指導のあり方について助言をした。8月には、テクノロジー利用法の公開講座を経験者編、初心者編とあわせておこなった。他に、授業研究図書「テクノロジーを活用した新しい数学教育」を明治図書から、佐伯昭彦、清水克彦との共編にて出版した。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 礒田正美: "作図ツールで脚光を浴びる曲線の世界、機械の世界" 科学教育学会年会論文集. 21. 101-102 (1997)
-
[Publications] 礒田正美: "テクノロジーによる新しい関連づけの展望:関数領域を中心にして" 科学教育学会年会論文集. 21. 391-392 (1997)
-
[Publications] 礒田正美: "曲線の表現史と作図器具の進化を前提にした幾何と代数、解析の融合" T^3Japan第1回年会. 1. 74-75 (1997)
-
[Publications] 礒田正美: "テクノロジーによる教育課程改善へ向けての教材開発の課題(他10件)" 日本数学教育学会論文発表会論文集. 30. 661-662 (1997)
-
[Publications] 礒田正美: "テクノロジー活用を前提とした中学校代数・関数教育課程像構築への視点" 日本数学教育学会論文発表会テーマ別部会研究発表集録. 139-146 (1997)
-
[Publications] 礒田正美: "算数科におけるコンピュータ活用" 新算数研究会第22回セミナー要項. 40-42 (1997)
-
[Publications] 礒田正美: "テクノロジーによる新しい数学教育" 明治図書出版, 196 (1997)