1997 Fiscal Year Annual Research Report
体育授業における教師の教授知識と意思決定に関する研究-イメージマップによる教授知識構造の検討-
Project/Area Number |
09780189
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
中井 隆司 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (90237199)
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Keywords | 体育教師の知識 / イメージマップ・テスト / 教師教育 |
Research Abstract |
【本年度研究実績の概要】 1.研究協力教師(学校)の確定 本研究の趣旨を理解して協力してくれる小学校及び教師を長崎・佐賀・山口・奈良県下で計25名確保するとともに各学校に合わせた研究依頼文を作成した. 2.調査票の作成 調査票(イメージマップ・テスト)作成のための第2次予備調査を長崎・佐賀・山口・奈良県下の小学校教師10名を対象に実施し,調査票の様式(プロフィール,イメージマップ・テストの記入方法,イメージマップ・テスト)・調査項目の内容(「体育の授業で新しい単元に入る時に考えること」「体育の授業中に考えること」「体育の授業で単元を終えた時に考えること」)・調査実施の方法(対面調査,調査所要時間1時間)を検討し確定した. 3.インタビュー項目の検討 第2次予備調査協力教師とも再度インタビュー項目の検討を行った結果,イメージマップ・テストとの関連から実施を見送ることで確定した. 4.調査実施時期の検討 第2次予備調査協力教師と検討の結果,平成10年度は担任学級が変更されるので,授業中の意思決定過程との関係を調べるうえで,平成9年度に実施するよりも平成10年度に実施した方がいいとの意見が多く,協議した結果,平成10年度の1学期にイメージマップ・テストを行い,2学期に実験授業を行うことで合意した. 5.イメージマップ・テストによる予備調査結果 吉崎静夫及びShulman,L,Sの知識構造を基に新たな知識構造項目を作成し,イメージマップ・テストの3次元による構造性から抽出された言葉を分類した結果,概ね「教材」「教授方法」「子ども」を中心にする知識構造が確認された. (なお,本年度は,研究代表者が年度途中で長崎県立大学から奈良教育大学へ移動したため年度当初の計画通りに実施することが困難になり計画を修正して実施した)
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