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1997 Fiscal Year Annual Research Report

「中途上がりイントネーション」の社会言語学的位置づけに関する研究

Research Project

Project/Area Number 09780206
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

野呂 幾久子  静岡大学, 教育学部, 助教授 (10242752)

Keywords上昇イントネーション / ポ-ズ / 談話機能 / 丁寧さ
Research Abstract

上記研究課題について、平成9年度は以下の点を中心に研究を行った。
1 発話データの収集
2 中途上がりイントネーションの特徴に関する分析(音声的特徴・統語的特徴)
3 談話における機能の分析
その結果、特に3の談話における機能について、以下の点が明らかになった。
まず「中途上がりイントネーション」の基本的な機能は、「聞き手の反応を伺いながら、聞き手との協調関係のもとに談話を進めようとする、話し手の姿勢を示す」ことにあると考えられた。さらにその機能を下位分類したところ、1発話継続の確認 2不確かな情報の確認 3聞き手の知識・理解の確認 4同意・共感要求 5注目要求に分類された。
またこのイントネーションには、こまめに聞き手の反応を伺い、それを考慮しながら話しを進める姿勢を示すという「丁寧さ・柔らかさ」という一面もあるが、同時に、「聞いていますか?」「わかりますか?」「そう思いませんか?」などの意味を、言語形式を使わずに上昇イントネーションによって表現し、またそれに応じた反応を聞き手に要求する「反応要求」という、相反する二つの面があると考えられる結果になった。
平成10年度はこの結果を踏まえ、さらに談話的特徴(このイントネーションに対する聞き手の言語・非言語行動を中心に)を明らかにし、また「中途上がりイントネーション」に対する聞き手の認知を調べ、上で述べたこのイントネーションの二面性との関わりを分析していく。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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