1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09780207
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
實平 雅夫 神戸大学, 留学生センター, 助教授 (30253701)
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Keywords | ティーチャー・ト-ク / マルチメディア / 日本語教育 / 教室活動 / 行動分析システム / KISC / AVI / クロスメディア |
Research Abstract |
本年度の研究では、マルチメディアによるティーチャー・ト-クを含む教室活動の正確な記録化及びマルチメディアの積極的活用による精緻な転写という側面から調査研究を進めてきた。教室活動の正確な記録化の面からは、国内の日本語教育機関の協力を仰ぎ、外国人留学生対象の日本語クラス及び学習者・教師のインタビューを行動分析システムを用いて記録し、検討を行った。また、精緻な転写の面からは、現有の備品及び上記の行動分析システムの設備構成でデジタル技術により、記録を精緻に転写した。また、タイムコード機能を用い、検索の簡便性を追及する研究を行った。一方、技術的な課題として、現在、ワールド・ワイド・ウェッブ上で用いられ始めており、神戸大学留学生センターの情報提供システムであるオンラインインフォーメーションサービスKISCにおいても導入を図ったAVIファイルによる記憶保存方法について、1クロスメディアによる資料転送方法の検討、2資料変換方法の検討、3数種類のプラグインソフトウェアの機能比較、4画質等の劣化研究、5再生時の画質研究等を継続中である。特に、画像と音声を用いた資料の活用は、現時点において技術的に発展途上にあり、質的向上を目指せば、保存時における記憶容量が膨大になり、再生・保存に時間的・経済的に負担が増え、マイナスになる反面、記憶容量を減少させれば、質的劣化が生じ、正確な記録が得られないという知見が得られたため、これに対処できるシステムの在り方に関する調査研究を今後展開する予定である。
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