• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1997 Fiscal Year Annual Research Report

接続表現の意味・用法と学習上の困難点の解明

Research Project

Project/Area Number 09780209
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

戸村 佳代  明治大学, 経営学部, 教授 (70197945)

Keywords接続表現 / 主節の省略 / 譲歩文 / 「ノニ」と「テモ」
Research Abstract

本研究は「S_1+接続助詞+S_2」の形式をもつ複文構造のうち、「せっかく今までがんばっために・・・・」、「そんなこと言っても・・・・」等のように、主節が省略された文の理解がどのように行われているかを明らかにするを目的としている。
主節が省略された複文の主節を日本語話者が頭の中で復元し理解する際には、
(1)問題となる複文に用いられている接続助詞が持つ意味情報、
(2)問題となる複文に先行する文脈から得られる意味情報
の二種類の情報を巧みに利用し、さらに、(3)問題となる複文に続いて現れる文脈からの意味情報を使って、確認・修正を行っていると考えられる。
このような観点から、本年度は、(1)・(2)に関して、従属節(S_1+接続助詞)のみの情報が主節(S_2)をどの程度まで規定し得るかを見るための調査を行った。具体的には、日本語母語話者に対して従属節のみを提示し、主節を作文してもらうという方法をとった。調査では、
(1)特殊な文脈の中に入らず、従属節だけが単独で提示された場合、
(2)従属節がさらに条件節を伴っている場合
(3)文脈情報がさらに付け加わっている場合
など、いくつかの種類に分けて与える情報の量・質を変えて、その影響を観察し、
(4)同一の文脈・同一の従属節に対して異なる接続助詞を伴わせた場合に、主節の解釈がどのように変化するかを調べている。現在は、これらの調査結果のデータベース化の作業を行っている。一方、(3)については、言語データを、実際の会話・ドラマなどの録音資料、小説、新聞・雑誌・シナリオなどの印刷資料から収集している。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi