1997 Fiscal Year Annual Research Report
分散した計算機を用いて並列処理を実現するアプリケーションデータベースの研究開発
Project/Area Number |
09780238
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
有次 正義 群馬大学, 工学部, 助手 (40282412)
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Keywords | 分散データベース / 分散オブジェクト / 分散メソッド / メソッドマイグレーション / データマイグレーション / 永続オブジェクト / オブジェクトデータベース / クラスタコンピューティング |
Research Abstract |
アプリケーションデータベースの基礎となるメソッドコードのデータベース化について以下の研究を行った ・オブジェクトの持つメソッドコードの永続化方式を確立した.オブジェクトの定義から分散メソッドを抜き出し,それを従来の永続オブジェクトとして扱うことによって,データベースでの永続化・管理が可能となった. ・永続化したメソッドを分散環境で扱うため,サイト間でのメソッドの送受信と実行に関するプロトコルを設計した.メソッドがローカルにすでに存在する場合には,メソッドを送信することなくそのメソッドを使うように設計されている. ・メソッドを遠隔サイトへ移動させ,そのサイトで実行し,結果をもらう一連を,プロトタイプシステムとして実装した.この実装では,オブジェクト指向プログラミング言語C++と,オブジェクトデータベースシステムObjectStoreを用いて行った. ・単純な環境におけるメソッド移動とデータ移動のトレードオフの解析を行った.メソッドの遠隔サイトへの移動・実行が可能になったため,従来から考えられてきたデータの移動とあわせた処理が可能になった.これらの効率の良い組合わせのための解析を行った. 今後は,異機種環境における分散メソッドのための設計,実装と,ベンチマークによるテスト,および分散並列処理化を行う予定である.
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