1998 Fiscal Year Annual Research Report
オブジェクト指向モデルによるアプリケーション指向OSの構成法の研究
Project/Area Number |
09780255
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
早川 栄一 拓殖大学, 工学部, 助手 (40262240)
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Keywords | OS / ミドルウェア / OS / omicron / マイクロカーネル / オブジェクト指向 |
Research Abstract |
本研究の目標は,オブジェクト指向も出るによる,OS,言語処理系,アプリケーションの統合を行い,応用指向システムの構築法を明らかにすることである.筆者が開発したOS/omicron第4版を用いて,本研究を遂行した.実際に行ったのは次のとおりである. (1) 本研究の基盤であるOS/omicron環境の実用化および安定化を行った.また,本システムを記述するために独自開発したC++言語処理系について,実用的なアプリケーション開発および実行の安定化,さらに高速化を行った. (2) オブジェクト管理の重要な対象である,ウィンドウおよびGUIについて,実用的なGUI部品を作成した.本OSでは,これらをオブジェクトをOS内で管理する.また,これをプログラムと統合して扱うUI部の生成系を開発した. (3) ユーザが作成したオブジェクトを管理し,一貫したインタフェースを提供するミドルウェアを開発した.ここでは,オブジェクトへの多態的なAPIや,API,オブジェクトの永続化をサポートする. (4) 本OSの実際のアプリケーションとして,自由に手書きし,検索ができるデータベース環境,TCP/IP上のネットワークアプリケーション,およびグラフィックツールを作成した.これらは,オブジェクト指向ベースのデータ管理システムとの統合を行った.
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[Publications] 森永智之, 早川栄一他: "信頼性と性能とのトレードオフの決定を容易にする単一2次元アドレス空間のための保護機構の設計と実現" 電子情報通信学会論文誌. 10. 791-799 (1998)
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[Publications] 加藤泰志, 早川栄一他: "2次元アドレスとダイナミックリンクのための実行コンテキストと言語C/言語C++処理系の設計と実現" 情報処理学会論文誌プログラミング. 39-1. 78-78 (1998)
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[Publications] 横田大輔, 早川栄一他: "ファイルシステム開発環境としてのソフトウェアバスの一評価" 情報処理学会コンピュータシステムシンポジウム. 95-102 (1998)
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[Publications] 高野了成, 早川栄一他: "OS/omicron第4版におけるビルド管理" 情報処理学会第58回全国大会. 5F-06. (1999)
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[Publications] 佐藤友代, 早川栄一他: "ソフトウェア開発を支援する電子研究ノートの実現" 情報処理学会第58回全国大会. 5J-02. (1998)