1997 Fiscal Year Annual Research Report
3次元視覚化によるバ-ジョン管理とモジュール管理の統合
Project/Area Number |
09780256
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
小池 英樹 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (70234664)
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Keywords | 3次元視覚化 / ソフトウェア工学 / RCS / GUI |
Research Abstract |
研究は以下の手順で進められた.まず、RCS(Revision Control System)の履歴ファイルを入力として読み込み,バ-ジョン変化を2次元の木として視覚化表示した.そして、RCSの各コマンドをグラフイカルユーザインタフェース(GUI)を用いたメニュー選択方式として実現した。 次に,各バ-ジョン履歴を表現する個々の2次元木を3次元空間に以下の規則で配置した.つまり,Y軸方向を時間にとり,個々のファイルのバ-ジョン変化を表す木はXY平面に平行に描画した。そして、YZ平面に垂直な方向から見た時,同一モジュールのファイル同士は物理的に近くに配置した.こうした3次元配置により,利用者は1つの視覚表現でバ-ジョン履歴とモジュール構造を理解できるようになった. 最後に、個々のファイルのどのバ-ジョン同士をリンクすると全システムが構築できるかという情報をファイルに記録するとともに,かつ,上記3次元視覚化において対応するバ-ジョン同士を線で結ぶことで視覚的に表現した. 以上の結果、再構築したいシステム全体のバ-ジョンを指定すると,自動的に必要な個々のファイルのバ-ジョンを検索し,システムの構築を行う機能が実現された.今後はさらに本研究を進め,実際の大規模プログラミングへの利用を通じて本枠組の有効性を検証していきたいと考えている.
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