1997 Fiscal Year Annual Research Report
動作レベルハードウェア記述言語と動作合成に関する研究
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09780268
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
五島 正裕 京都大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90283639)
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Keywords | 動作レベルHDL / トップダウン設計 / 合成ディレクティブ / 動作合成 / ハードウェア記述言語 |
Research Abstract |
本年度は,動作レベルハードウェア記述言語Evelynの言語仕様の策定を行なった.Evelynは,抽象的に記述された動作に機能合成のためのディレクティブを付加していくという記述方法により,ハードウェアのトップダウン設計を実現することを目標としている.本年度はこの目標を実現するために,主に以下の3点を提案した. モジュール境界の抽象化:より抽象的なモジュールを単位にハードウェアを記述する方法を提案した.実際のハードウェア構成とは独立の動作モジュールと,動作モジュールが行なう一連の動作によってハードウェアを表現する.これによって,ハードウェアを自然に記述することが可能となった. パイプラインの自動合成:時間方向に記述された動作と,そこに暗示的に示された処理間の時間関係からパイプラインを自動合成する方法を提案した.処理間の時間関係はsignalとsingalという2つの特殊な変数を用いて表現する.パイプラインのステージ構成の変更は,signalとsingalを入れ換えるだけで実現できる. 合成ディレクティブ:物理的制約に強く依存する設計と,そうでない設計を分離して記述する方法を提案した.物理的制約に強く依存する設計は動作記述とは別に合成ディレクティブとして与える.これにより物理的制約を満足させるための設計変更は合成ディレクティブの変更のみで実現でき,そのコストを大幅に削減することが可能となった.
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[Publications] 五島正裕: "並列化コンパイラTINPARによる非均質計算環境向けコード生成手法" 並列処理シンポジウム JSPP'97. 205-212 (1997)
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[Publications] Masahiro Goshima: "Improvement of Message Communication in Concurrent Logic Language" Proceeding of the Second International Symposium on Parallel Symbolic Computation PASCO'97. 156-164 (1997)
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[Publications] Masahiro Goshima: "A Technique to Eliminate pedundunt Inter-Processor Communication on Parallelizing Compiler TINPAR" Proc. of Int'l Symposium on High Performance Computing. 195-204 (1997)
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[Publications] Masahiro Goshima: "Efficlont Goal Scheduling in Concurrent Logic Language using Type-Based Dependency Analysis" Advances in Computing Science ASIAN'97. 268-282 (1997)