1997 Fiscal Year Annual Research Report
HPFによる主記憶二次記憶間データ転送の自動最適化
Project/Area Number |
09780269
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡部 寿男 京都大学, 大型計算機センター, 助教授 (20204018)
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Keywords | High Performance Fortran / データ転送最適化 / スーパーコンパイラ / 大規模数値計算 / 記憶階層 / プリプロセッサ / Fortran90 |
Research Abstract |
本年度は、我々のこれまでの主記憶・二次記憶間の記憶階層の言語処理系のレベルでの隠蔽に関する研究において示されているFortranの言語仕様による限界を,HPFでの言語拡張を使い行列の分割やサブルーチンへの受け渡しを明示的に書くことで克服するために、以下のような研究を行った。 ・実用レベルの大規模数値解析サブルーチンの実例として分散メモリ型並列計算ライブラリとして公開され広く用いられているScaLAPACKを取り上げ、これを主記憶・二次記憶間の記憶階層隠蔽の観点から解析した。その結果、ScaLAPACKのように、並列計算機による機種依存部分と機種独立部分が分離されて設計されているライブラリにおいては、機種独立部分に大しては全くコードの変更の必要なく我々の手法が適用可能であることが明らかになった。 ・HPF2.0のサブセットyaHPF言語を設計し、yaHPFからVPP FortranへのプリプロセッサyaHPF/VPPを実装した。 ・国内の並列計算機のベンダとユーザによるHPF合同検討会(JAHPF)に参加し、HPF2.0に対する拡張・修正仕様の策定を行った。
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