1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09780351
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
田中 和明 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (70253565)
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Keywords | 人工現実感 / 視覚化 / サーフェイスモデル / 表示デバイス |
Research Abstract |
この研究では,可搬型の小型のディスプレイを利用者が自由に動かして,そのディスプレイ面を通して人工空間内の物体を知覚できるシステムの構築を目指している.本年度の研究により,人工現実感を用いた内部構造の視覚化システムの構築に必要な表示デバイスとサーフェイスモデルの断面形状の生成について成果が得られた. 1.軽量な小型液晶ディスプレイを用いた表示デバイスの設計と作成を行った.このデバイスは小型であることから,手で容易に持ち上げることができ,計算機により構築された人工空間を表示デバイスに出力することで,利用者の自由な視点からディスプレイを通して,その中に人工空間を見ることができる.利用者は表示デバイスを実空間に空いた「窓」として認識でき,その結果,実空間には存在しない物体を実物大で知覚できるようになった. 2.表面モデルで構成されたモデルから断面図を作成する手法として,モデルと断面との交線を求め,それらの線分から適切な断面を生成する手法を用いることで,断面の生成が可能となった.本研究で開発したオブジェクト集合演算ライブラリにより,任意のサーフェイスモデルについて,その断面の生成が可能であり,1.で作成した可搬表示デバイスの位置に応じて断面の生成を行い,リアルタイムで内部構造を視覚化できるようになった.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 田中 和明: "携帯ディスプレイを用いた内部構造視覚化システム" 日本バーチャルリアリティ学会第2回大会論文集. 1. 43-46 (1997)
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[Publications] 田中 和明: "仮想空間に於ける機械部品の組立可能性と可視化による機構の検証システム" 情報処理学会論文集. 38・10. 1976-1985 (1997)
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[Publications] 田中 和明: "機械部品モデルと説明文を利用した組立マニュアル説明図の解釈" 人工知能学会誌. 13・2. 263-273 (1997)