1997 Fiscal Year Annual Research Report
自然言語によるコンピュータ・アニメーション自動生成の研究
Project/Area Number |
09780352
|
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
馬場 博巳 九州工業大学, 情報工学部, 助手 (60284593)
|
Keywords | コンピュータ・アニメーション / 可視化 / 自然言語処理 |
Research Abstract |
研究代表者がこれまでに研究を進めてきたアニメーションシステムは,注目している状況の物体の配置などの空間的な情報と,そこで発生した動作のタイミングなどの時間的情報を自然言語で記述し,そこから矛盾のないアニメーションを自動的に生成するものであった.そのシステムに自動的なカメラワーク機能を付加することが本研究の目標である.また,研究を進めるにあたっては,従来のシステムの性能を向上させるだけでなく,システムのインプリメントに関してパソコン上でも稼動するようなシステムに仕上げることも念頭においている 平成9年度は計画の初年度であったので,まず,システムを構築するパソコンの基本性能やグラフィック機能の強化方法,システムの開発環境などについて調査検討をおこなった.従来のシステムはシリコングラフィックス社のワークステーションとその上で動作するグラフィックスライブラリ(グラフィックス処理の為の特別なプログラム群)を利用してきた.最近はそのグラフィックスライブラリがパソコン上で使用可能なように移植がすすみ,実用的に利用する為にパソコンを拡張する部品も市場に出回るようになった.しかし,予算には限りがあるので,その中でできる限り高性能なハードウェアと快適な開発環境を整えるべく,様々な資料や情報を収集して器材を選定したが,現在は新しい技術への過渡期であり,予想したより少々時間がかかった.器材の入手後は従来のシステムの移植作業を行ない,開発環境をテストした.現在はまさに新しいアニメーションシステムの設計の途中であり,目に見える成果としてまとまったものを得るにはまだ時間を必要とする.
|