1997 Fiscal Year Annual Research Report
一般相対論に基づくCG映像生成プログラム・パッケージの開発
Project/Area Number |
09780369
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
山下 義行 筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (20220353)
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Keywords | コンピュータ・グラフィックス / 相対性理論 / ブラックホール |
Research Abstract |
今年度は、次の点で大きな発展があった。 1.画像生成能力の強化 プログラム・パッケージで扱うことのできる被写体形状を増強した。特に、相対論的効果を精密に表現する被写体(固有時を有し、座標不変な形状を持つ被写体)を多数作成し、様々な画像作成を行った。「双子のパラドックス」の映画化にも成功した。 2.時空のプログラム化 本研究を活かす上で、多くの時空をプログラム化する作業は欠かせない。本年度は、回転するブラックホール、電荷を持つブラックホールの時空のプログラム化に成功した。 3.生成画像の正当性の検証 本プログラム・パッケージによって生成された画像が相対論を正しくものであることを、生成画像が時空の数学的表現に依存しないことを実験的に証明し、検証した。 4.物理学者との共同研究 筑波大学、東京工業大学、京都大学の物理学者と本研究について討論した。 来年度は、本研究の結果を内外に広く公表すること、および開発されたプログラム・パッケージを一般公開することを主な目標とする予定である。
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