1997 Fiscal Year Annual Research Report
放線菌の細胞間情報伝達物質A-factorの受容体のX線結晶構造解析
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09780543
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
千田 俊哉 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (30272868)
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Keywords | 放線菌 / 情報伝達物質 / A-factor / 結晶 / X線結晶構造解析 / 立体構造 / 受容体 / 細胞間情報伝達 |
Research Abstract |
今年度は、転写調節因子であるCprLの結晶化に力を入れて研究を行った。既に得られていたCprLの結晶は、原子分解能での立体構造解析が可能である3∃程度の回折データを集めるのが困難な質の悪い結晶であることが判明した。この結晶の空間群は、P212121で、非対称単位中には2分子のCprLが含まれることが、Self rotation functionの計算により明らかになったが、3.5∃分解能のデータを収集することも困難であるため、新たな結晶化条件を検討することにした。これと同時に、現在までの精製方法では1回に得られる蛋白質の量が少なく(2mg以下)、新たな結晶化条件の探索(極めて多量の蛋白質サンプルが必要とされる)が困難であると考えられたため、精製方法の改善も合わせて行った。カラムの種類や容量の再検討を行った結果、一回の精製で得られる蛋白質量を数倍に増やすことが出来た。また、新たにCprLの結晶化条件を検討した結果、PEGを沈殿剤として用いた結果、2.5∃程度まで回折点を与える良質の結晶を得ることに成功した。この結晶の空間群はP212121で、格子定数は、a=76.6∃,b=70.5∃,c-=150.2∃であった。 今後は、新しく得られた結晶を用いて、原子分解能でのCprLのX線結晶構造解析を行っていく予定である。更に、CprLのターゲットとするDNA配列を用いて、CprLとDNAの共結晶化の条件検討も行っていく。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Mitsui,Y. & Senda,T.: "Elucidation of the basic three-dimensional structure of Type I interferons and its functional and evolutionary implications." J.Interferon and Cytokine Res.17. 319-326 (1997)
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[Publications] Nandhagopal, N.,Senda, T.,Hatta, T.,Yamada, A.,Masai, E,Fukuda,M. & Mitsui,Y.: "Three-dimensional structure of microbial 2-hydroxy-6-oxo-6-phenylhexa-2,4-dienoic acid (HPDA) hydrolase (BphD enzyme) from Rhodococcus sp.stratin RHAI,in the PCB degradation pathway." Proc.Japan Acad.73B. 154-157 (1997)