1998 Fiscal Year Annual Research Report
放線菌の細胞間情報伝達物質A-factorの受容体のX線結晶構造解析
Project/Area Number |
09780543
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
千田 俊哉 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (30272868)
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Keywords | X線結晶構造解析 / 放線菌 / 情報伝達 / A-factor / DNA結合蛋白質 |
Research Abstract |
CprBは、Streptomyces中での情報伝達に関よするDNA結合蛋白質で、2次代謝物の生産や、形態分化に重要な働きをしている。本研究では、立体構造が未知である本蛋白質の立体構造解明を目指し、X線結晶構造解析を行った。 1. 精製及び結晶化 CprBの発現はT7プロモータを使用した大腸菌の系で行った。精製は、3段階のクロマト操作により行った。結晶化は通常の蒸気拡散法で行い、約0.2mmほどの結晶を得ることができた。本結晶は、約2.5Aまでの回折像を与える。回折パターンの解析より、本結晶の空間群はP2_12_12_1であることが明らかになった。幾つかの回折データを解析した結果、良く似た格子定数をもつ結晶が多く存在することを見出した。このことが、本解析を非常に困難なものとした。 2. 新しいデータ測定法の開発 本結晶は、通常行われているように結晶をキャピラリーに封入してデータを測定することが不可能であったため、極低温下(100K)での測定を行った。また、格子定数の少しずつ違う結晶が多く存在するため、一つの結晶で、native及びderivativeのデータを収集する方法を開発し、水銀の誘導体を得ることに成功した。現在、この水銀の位置を差のパターソン図より決定し、初期位相が得られている。立体構造解析を完成させるには、あと、2-3個の重原子同型置換体を見出す必要があるが、既に初期位相が得られているため、以降の実験は比較的容易に行えると考えられる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Sugimoto,K,Aoshima,H.,Senda,T.,Masai,E,Fukuda,M.& Mitsui,Y: "Purification and crystallization of a protocatecuate 4,5-dioxygenase LigAB form Sphingomonas paucimobilis SYK-6." Protein and Peptide Letters. 6. 55-58 (1999)
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[Publications] 千田俊哉: "構造生物学のフロンティア(ヘリカルサイトカインとその受容体の構造と機能)" 共立出版, 7(318-324) (1999)