1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09780607
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山崎 俊夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (60273710)
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Keywords | DNA / 2重螺旋 / 環状 / 相補鎖 / 3角形の分子 / 配向 / 磁場 / リガーゼ |
Research Abstract |
DNA2重螺旋はその螺旋軸を磁場に対して垂直に向けようとする。DNA2重螺旋を環状にし平面的な分子とすることによって、その効果を増強して液晶にする事を目的にしている。まず、環状DNA2重螺旋を作るための方法を検討した。プラスミドも環状であるが大きすぎて平面的な性質を持たない。プラスミドを作る技術をそのまま応用して小さなものを作るのは反応効率の点で難しかった。さらにできたものが平面的であるとは思えない。というのは2重螺旋の巻き数によって、全体が超螺旋を作ってしまうからである。2重螺旋の1つの鎖を3ケ所で分断して環状と言うよりは3角形で巻き数が自由になれるようなものを作るのがよいと思われる。まず、1本めは100〜200塩基の大きさで環状にする。この大きさのものを大量に取るために1本鎖DNAをゲノムとするファージを用いる方法を用いた。相補鎖をあてがい必要な大きさのものを制限酵素で切り出す。環状にする部分も相補鎖をあてがいリガーゼを用いて繋ぐ。3角形の3辺に相当する相補鎖を混ぜアニールすることによって平面的な3角形の分子ができる。思ったものができているかは、十分量作って濃厚溶液にして磁場で配向するか調べてみないと分からない。今、効率を最適化しスケールアップする段階である。
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