1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09780630
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北山 仁志 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (30231286)
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Keywords | Krev-1 / Ras / two-hybridアッセイ |
Research Abstract |
Krev-1は、Rasのトランスフォーメーション活性を抑制する活性を持つ因子として我々が同定した、Rasに約50%の相同性を示す低分子量Gタンパク質である。 Krev-1の機能を探索する上での1つの方法としてイ-ストtwo-hybridアッセイを用いKrev-1結合因子の同定を試みることとした。baitタンパク質として、マウスあるいは線虫のKrev-1活性型(G12VあるいはG13E)を用い、マウス及び線虫cDNAライブラリーをスクリーニングした。さらに、得られたクローンに関して、エフェクター結合ドメイン変異型Krev-1(D38NあるいはD38A)との結合、Ras及び線虫のRasに相当するLet-60との結合を調べて見た。部分的なcDNA構造解析の結果、Krev-1とRasに結合するものとして、既知のralGDS、Rlf、RGLといったヌクレオチド解離因子、A-Raf、B-Rafといったセリンスレオニンキナーゼ、及びAF-6が得られたことがわかった。また、未同定のralGDS関連因子も得られた。一方、Krev-1に対してのみ非常に強い結合活性を示すクローンが2つ得られた。 今後、上述のクローンに関し、全長のcDNAを単離し、単独のトランスフェクションあるいはRasまたはKrev-1とのコトランスフェクションにより、どのような生物活性が見られるか検討し、それら自身の機能やKrev-1及びRasとの関係について考察したい。
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