1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09780659
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
濱中 良志 大分医科大学, 医学部, 助手 (60274750)
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Keywords | PLKリン酸化酵素 / 細胞周期 / 分裂期 |
Research Abstract |
昨年の研究でPLKを過剰発現させると正常細胞を癌化誘導することを明らかにしたが、今年は昨年の成果を基にして、最初に臨床の癌標本を抗PLK抗体を用いて免疫染色を施し、PLKの発現を検討した。膀胱癌の標本で、PLKの癌領域での特異的な染色を認めた。現在、症例を増やして予後や組織型との相関関係を検討中である。 他方、PLKの正常組織における発現が胎盤に限られていた事に基づき、PLKの発現と局在を各妊娠周数の胎盤標本を用いて免疫染色を行った。 その結果、妊娠5週から12週にかけて強いPLKの発現を認め、特にsyncytiotrophoblastと子宮内膜腺管上皮で著名であった。更に、子宮外妊娠症例での子宮内膜腺管上皮にPLKの発現を認めた。しかし流産及び正常子宮内膜では認めなかった。このことにより、PLKの発現と妊娠の維持は密接に関係があることが示唆された。
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Research Products
(1 results)