1998 Fiscal Year Annual Research Report
クローン化により同定した焦点接着に局在するタンパク質、CBP-1、の機能の解明
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09780660
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
青砥 宏 札幌医科大学, 附属がん研究所, 助手 (30285001)
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Keywords | タンパク質チロシンキナーゼ / CAKβ / PYK2 / Hic-5 / チロシンリン酸化 / SH2ドメイン / 核移行 |
Research Abstract |
1.CAKβ/PYK2結合タンパク質として同定したCBP-1(Hic-5)のチロシンリン酸化は、COS-7細胞でCAKβの共発現により亢進し、そのレベルは細胞を高浸透圧で刺激すると増強した。Y60F変異Hic-5の発現では、Hic-5のチロシンリン酸化が認められなかったので、Hic-5Tyr-60残基がこのリン酸化の主要部位であることを見い出した。CAKβのHic-5結合部位欠失変異体は、Hic-5をチロシンリン酸化することが出来ず、リン酸化には両者の結合が重要であった。リン酸化したHiC-5はGST-CskSH2に結合したが、この結合は特異的で、Fyn、Src、CskのSH2ドメインには結合しなかった。2.CAKβの種々の1アミノ酸置換変異を作成し、これらを培養細胞で発現し、細胞に与える影響を検討した。野生型CAKβは細胞質に局在するにもかかわらず、A点変異を持つCAKβは核にのみ局在することが明らかになった。A点変異CAKβを発現する細胞では、核内におけるチロシンリン酸化が亢進しており、核内においてもCAKβがチロシンキナーゼとして機能していると推定される。CAKβはHic-5と複合体を形成することが知られているので、A点変異CAKβをHic-5と共発現させた時のCAKβとHic-5の細胞内局在性を検討した。Hic-5は通常、焦点接着に局在するタンパク質であるが、CAKβと共発現すると主に細胞質に存在するようになった。A点変異CAKβとの共発現では、細胞質のみならず核内にも存在するようになった。A点変異CAKβとHic-5とを共発現した細胞をLeptomycin B存在下で培養すると、核内に光学顕微鏡下でも観察可能なCAKβとHic-5を含む凝集体を形成した。CAKβの核における機能の解明は今後の課題である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Ohba, T.: "Dot far-western blot analysis of relative binding affinities of the Src homology 3 domains of Efs and its related proteins." Analytical Biochemistry. 262・2. 185-192 (1998)
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[Publications] Ohba, T.: "Interction of two Proline-rich sequences of cell adhesion kinase β with SH3 domains of p130^<Cas>-related proteins and GTPase-activating protein, Graf." Biochem.J.330・3. 1249-1254 (1998)
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[Publications] Matsuya, M.: "Cell adhesion kinase β forms a complex with a new member, Hic-5, of proteins localized at focal adhesions." J.Biol.Chem.273・2. 1003-1014 (1998)
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[Publications] 佐々木輝捷: "非受容体型蛋白質チロシンキナーゼCAKβ/PYK2" 蛋白質核酸酵素. 44・2. 112-122 (1999)
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[Publications] Sasaki, H.et al.(分担): "Cell adhesion kinaseβ(CAK β)forms a complex with a new member, Hic-5, of proteins localized at focal adhesions. in“Cytoskeleton and G-proteins in the reglation of Cancer"edited by Noboru Kuzumaki." Hokkaido University Medical Library Series, Vol.37, 184(3) (1998)