1998 Fiscal Year Annual Research Report
核内転写因子AP-1欠損マウスによる胎仔神経細胞の非分裂化の解析と欠損修復の試み
Project/Area Number |
09780738
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
下川 哲昭 群馬大学, 医学部, 講師 (90235680)
|
Keywords | c-fos / c-jun / Extracellular H^+ / Ca^<2+> / calmodulin / Trifluoperazine |
Research Abstract |
1. 核内転写因子AP-1はc-Fos及びc-Junタンパク質により構成されている。 それらの遺伝子であるc-fos/c-junの転写調節の仕組みを明らかにする目的で、細胞外水素イオン(H^+)の変化に対するc-fos/c-jun遺伝子の発現変化を神経成長因子の添加で神経細胞に分化するPC12細胞で鯛べた。細胞外液のpHを7.40から7.20に酸性側にシフトさせるとc-fos及びc-jun遺伝子の発現はそれぞれ178%、253%まで増加した。この発現の増加はCa^<2+>/calmodulinの阻害剤であるTrifluoperazineで有意に抑えられた。これらのことからPC12細胞においてc-fos/c-junは細胞外液のpHの酸性側シフトによりCa^<2+>/calmodulinを介して発現が高まることが示された。
|