1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09832002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 博 新潟大学, 歯学部, 助教授 (00225533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 好秋 新潟大学, 歯学部, 教授 (80115089)
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Keywords | 磁気刺激 / 咀嚼 / 運動制御 / 経頭蓋刺激 / 中枢制御 |
Research Abstract |
1.目的:本研究は,咬合機能時の咀嚼筋活動が中枢への磁気刺激によりどのように変化するかを解析することによる顎運動中枢制御機構の解明を目的とする. 2.研究方法:中枢刺激をコンピュータによって制御して加え,それによる反応を観測する 1)磁気刺激装置中枢刺激による咀嚼筋・頭頚部の基礎的な反応の分析 磁気刺激装置の機種による反応の違い,刺激部位の相違,個人差に関する反応域値の基本データを取得する. 2)咀嚼運動時に磁気刺激を加え中枢からの制御が咀嚼運動にどの程度の役割を果たしているかを検討する。 3.結果 1)反応域値:円形コイルによる刺激域値を各筋別に検討した. (1)FDI(first dorsal interossous muscle)第一背側骨間筋:筋安静時には最大出力の75%で反応が出現した一般的には(2)胸鎖乳突筋:安静時には最大出力においても反応が出現せず,緊張状態でわずかな反応が見られた.(3)咬筋:胸鎖乳突筋と同様に緊張状態においてのみわずかな反応が出現した.しかし(4)反応には個人差が大きく(2)、(3)においても50%程度の出力で反応が出現する被験者も存在した。上記の結果より本研究の目的には刺激が局所的で強度が大きい八の字刺激コイルのほうが適していることが判明した. 2)開閉口運動の磁気刺激に対する反応. 咀嚼様運動としての開閉口運動を行わせ,磁気刺激を加えた.この結果、開閉口運動の周期、筋活動には特記すべき変化が見られなかった。 これらの結果より、咀嚼運動時には中枢はそれほど大きな役割を果たしていないことが考えられた。これをもとに咀嚼シミュレータの刺激機構を自律的な機構に設計することとして、成果を得た。
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Research Products
(2 results)