1998 Fiscal Year Annual Research Report
談話研究のための談話データの電子化の標準化と解析ツールの開発
Project/Area Number |
09834009
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
白井 英俊 中京大学, 情報科学部, 助教授 (10134462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 Susanne 愛知淑徳短期大学, 助教授 (40239413)
中 則夫 大阪学院大学, 講師 (70278555)
杉浦 正利 名古屋大学, 国際開発研究科, 助教授 (80216308)
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Keywords | 談話データ / CHAT形式 / CHILDES / CLANプログラム / 談話解析ツール / 会話分析 / spssベース表記システム / 記述形式交換ツール |
Research Abstract |
今年度は以下の研究課題を中心に研究を行った。 1. 言語習得研究の目的で開発されたCHAT形式で談話データを記述するためのマニュアルの改定版を作成して出版した。 2. CHAT形式の談話データ表記と、老人コミュニケーション行動研究目的で開発されたSPSSベース表記システムを評価し、後者の長所を取り込んだCHAT形式の拡張を行った。 3. 日本語の言語学的解析(特にJMOR自動形態素解析プログラム)の基礎になる単語と形態素の定義を行い、WAKACHI98として実用的な分かち書きガイドラインを提案した。 4. XMLというインターネット向け汎用データ記述言語を談話データ表記に用いるための基礎研究を行い、CHAT形式のデータをXML形式に変換するツールを開発した。 5. CHILDESで談話データの解析に開発されたCLANプログラムを、WWW上で機種に依存しないプログラムとして実行できるよう、開発を行った。一つはCGIスクリプトとしてWeb上でCLANを使えるようにしたもの、もう一つはJAVAを用いて、頻度を調べるFREQと、ある単語がどのような文脈で出現するかを検索するKWAL、平均発話長を計算するMLUを実装した。 6. 会話分析に用いられるサトラウスキー流の談話データをCHAT形式に変換し、加えてさまざまな付加情報を自動的にコード化する技術の検討を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 白井英俊、他: "3歳までの幼児における文末表現の習得" 日本認知科学会第15回大会発表論文集. 272-273 (1998)
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[Publications] 白井英俊、他: "幼児の聞き返しの連続" 第2回社会言語科学研究大会、予稿集. 92-97 (1998)
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[Publications] 宮田 Susanne、 他: "『相づち』再考:幼児と痴呆性老人に於ける『相づち行動』についての探索的研究" 常盤大学人間科学部紀要. 16・1. 1-16 (1998)
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[Publications] 宮田 Susanne, 中則夫: "分かち書きガイドラインWAKACHI 98 v.i.l" 教育心理学会フォーラムレポート. No.FR-98-003. 1 (1998)
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[Publications] 杉浦正利、他: "CALL Material Authoring Environment for Language Instructors : Jave-Based Authoring Tools (J-BAT)" 名古屋大学大学院 国際開発研究科. 10巻. 61-71 (1998)
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[Publications] 中則夫: "第二言語習得研究におけるCHILDESの可能性" Second Language Research in Japan (SLRJ). 9巻. 89-93 (1998)