1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09835012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima Prefectual College of Health and Welfare |
Principal Investigator |
石ざき 文子 広島県立保健福祉短期大学, 言語聴覚療法学科, 教授 (60093572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 俊英 広島大学, 医学部附属病院, 講師 (60181020)
三森 康世 広島大学, 医学部, 助教授 (50166112)
小山 矩 広島県立保健福祉短期大学, 放射線技術科学科, 教授 (30034044)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 骨密度測定 / 中枢神経障害 / 末梢神経障害 / 自律神経機能 / 神経生理学的検査 / 骨吸収マーカー / 骨形成マーカー |
Research Abstract |
我々は退行性骨代謝変化と神経系の相関を検討して骨粗鬆症の成因を明らかにするために,中枢神経障害,末梢神経障害を有する代表的な疾患である脳血管障害,パーキンソン病、末梢神経障害、筋萎縮性側索硬化症の患者において十分な説明をし了解をえた後に,Dual Energy X-ray Absorptiometry(DEX-A)法、CXD法を用いた骨密度測定を行い,骨粗鬆症を的確に評価した上で,身体各部位の骨密度と中枢、末梢の運動神経障害、発汗、皮膚温などの自律神経機能検査、末梢神経伝導速度や筋電図による神経生理学的検査との関連性を検討した.また、各症例についてはその臨床的背景を調査し比較した.症例数はまだそれぞれ少ないものの神経症患の骨減少の原因には単に運動障害によるのではなく神経系の障害も関与していることが示唆された.特に脳血管障害、パーキンソン病、末梢神経障害患者による検討から,骨変化には骨の栄養や代謝に関係する自律神経機能と大いに関連する考えられた.その結果を第6回日本骨粗鬆症研究会,第2回国際骨粗鬆症学会(それぞれ平成9年11月:大阪)で報告した.今回、科学研究費により局所発汗量が連続的に記録可能となり局所の自律神経機能の時系列的解析が可能となった.また,血液や尿において骨形成マーカーや骨吸収マーカーを測定し,臨床像、骨密度や自律神経機能との関連性を検討した.その結果はきたる第95回日本内科学会総会(4月:福岡)において発表する予定である.特に本大学のホロジック社製QDR-4500A型では骨密度のみならず一肢ごとの筋肉量、脂肪量の検討が同時に可能であり、我々はすでに患者においても検討を開始しているが、今後、さらに症例数を増やして研究を発展させていく予定である.
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