1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09835023
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
小河原 緑 財団法人 東京都老人総合研究所, 分子遺伝学, 助手 (60100111)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白澤 卓二 財団法人 東京都老人総合研究所, 分子遺伝学, 室長 (80226323)
|
Keywords | プレセニリン / アルツハイマー病 / モデルマウス / アイソフォーム / ES細胞 / 点突然変異 / 相同組換え |
Research Abstract |
1. プレセニリン1肝臓型アインフォームの発見 プレセニリン1遺伝子の発現をヒト脳、血液、肝臓等の臓器で検討し、肝臓、血液細胞内にこれまで報告されていないプレセニリン1転写産物のアイソフォームが存在することを発見した。このアイソフォームの全一次構造を決定し、プレセニリン1-374(アミノ酸が374残基より構成される)と命名した。,ゲノム遺伝子の解析によって、プレセニリン1-374が既に報告されている脳型アイソフォーム(プレセニリン1-467)と同一の遺伝子からデフィッファレンシャル・スプライシングにより合成されることを明らかにした。 2. プレセニリン1タンパク質の解析 プレセニリン1タンパク質の特性を明らかにするため、プレセニリン1-467アイソフォームをinvitroで合成し、ドデシル硫酸ナトリウム・ポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)上での挙動を検討した。プレセニリン1タンパク質は、加熱処理により凝集塊を形成した。 3. プレセニリン1変異マウスの作製 マウスゲノムのエクソン9部分にヒト型プレセニリン1-374アイツフォームC末端部分をコードするcDNA断片を挿入し、強制的に374型にスプライスするミニジーンコンストラクトを作製した。このコンストラクトをES細胞に導入し、4個の相同組み換えES細胞クローンを得た。これらのES細胞クローンを用いてキメラマウスを作製し、ミニジーンコンストラクトがジャームラインに移行したヘテロマウスを得た。さらに、ヘテロマウスの交配を行ったところ、ホモマウスは死産もしくは生後直後死亡した。
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Sahara,N.et al.: "Identification and characteriation of presenilin I-467,I-463 and I-374." FEBS Letter. 381. 7-11 (1996)
-
[Publications] Yamamoto,A.et al.: "Abnormal gel-electrophoretic behavior of Presenilin I and its fragment." Biochem.Biophys.Res.Commun.226. 536-541 (1996)
-
[Publications] Inagaki,N.et al.: "Spatial patterns of Ca2_+ signaling by Ca2_+/calmodulin-dependent protein kinase II." J.Biol.Chem.272. 25195-25199 (1997)