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1998 Fiscal Year Annual Research Report

B細胞の初期発生、活性化におけるブルトン型チロシンキナーゼの機能解析

Research Project

Project/Area Number 09836002
Research InstitutionThe Kitasato Institute

Principal Investigator

菊池 雄士  北里研究所, 基礎研究所, 室長 (60262078)

Keywordsシグナル伝達 / チロシンキナーゼ / Btk / PH領域
Research Abstract

マウスX染色体連鎖免疫不全(XID)はB細胞の分化異常に起因すると考えられている広範なB細胞不全を示す。XIDマウスはブルトン型チロシンキナーゼ(Brulton's tyrosine kinase:Btk)のpleckstrin homology(PH)領域に一つのアミノ酸変異(Arg28→Cys)を有する。
本研究課題では、B細胞の初期発生と機能細胞への分化におけるBtkの役割の解明を目的とした解析を行い次の点を明らかにした、(1)XIDで変異を含むPHドメインを介したBtk会合分子の同定を試み、IL-5刺激によりBtk活性が亢進する早期B細胞株Y16由来のcDNAライブラリーから547アミノ酸から構成されると考えられる分子、BAM11のcDNAを単離した。予想されるアミノ酸配列はプロリン残基、セリン残基に富み、3箇所のチロシンキナーゼによるリン酸化モチーフを含んでいた。ホモロジー検索の結果、ヒトleukemia細胞株で転座が報告されているLTG19/ENLと高い相同性を持つことが明らかとなった。(2)部分欠失蛋白を用いた解析からBAM11の214番目から256番目のアミノ酸がBtkとの会合に重要であることが示唆された。(3)Y16細胞にBAM11の部分欠失蛋白を過剰発現させてIL-5に対する応答性を調べたところ、全長および1-186番目のアミノ酸を発現させた株は親株と変化はなかったが240-368番目のアミノ酸を発現させた株で約30%の増殖の抑制が認められた。現在、BAM11の部分欠失蛋白および活性型Btkの発現細胞株とIL-5刺激を用いた実験によりこの分子のBtk活性制御やBtkを介したシグナル伝達系における役割の解析を進めている。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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