1999 Fiscal Year Annual Research Report
脳波の周波数ゆらぎの計測・解析による衣服の快適性・感性の評価
Project/Area Number |
09838006
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
清水 裕子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30143184)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 伸男 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (60118370)
|
Keywords | α波 / 圧迫 / 嫌いな食べ物 / 心拍数 / ガードル / FFJ / 快適感 / 皮膚温 |
Research Abstract |
快適性・感性評価のために、衣服や食物により生理的に不快な状態と快適な状態を作り、各々脳波の測定した。本年度は、昨年度に続き、人体を圧迫する衣服について、脳波を測定するとともに、被服圧・圧迫感との関係を検討した。また、好きな食べ物と嫌いな食べ物を食べることによる脳波の変化を測定し、他の生理特性との関係を検討した。 (1)人体を圧迫する衣服に関しては、素材の異なる2種類(ハードタイプ、ソフトタイプ)のガードルを用い、5人の被験者(成人女子)に対し、サイズが合ったものと、ワンサイズ小さいものの合計4種類のガードル着用による快適感・覚醒感・圧迫感の調査と脳波の測定を行った。素材の違いによる脳波の差はみられなかったが、着用した場合は着用無しの場合に比べ、α波の減少とβ波の増加がみとめられた。 (2)好きな食べ物と嫌いな食べ物を9人の被験者(成人女子)食べさせ、脳波、心電図、皮膚表面温度、鼓膜温度、心理評価を行った。脳波の変化としては、嫌いな食べ物を食べることにより、α波の低下、心拍数の増加がみとめられた。α波と心拍数については有意な負の相関が認められた。皮膚温は嫌いな物を食べた方が上昇の程度が大きかった。 以上の結果から、圧迫が加わっている状態や不快な状態では、α波は減少することが確認できた。
|
Research Products
(1 results)