1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09838030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
村田 厚生 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (10200289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩瀬 弘和 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (30285423)
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Keywords | 認知情報処理 / 認知工学 / 人間工学 / 認知的負荷 / 二重課題 / エラー特性 / 精神疲労 / インタフェイス設計 |
Research Abstract |
人間とコンピュータのインタフェイス改善を目的として,適切な認知的負荷に関する側面と音声入出力が二重課題における認知情報処理能力の干渉をいかに緩和するかの側面から検討を加えた。本研究では,以下のような実績が得られた。(1).認知的負荷の増加に伴う視覚情報処理容量の変化を,視野の狭窄化,視線の動きの変化(停留時間,停留回数などの変化)に基づいて明らかにし,視覚情報処理容量の低下がエラーの増加といかに関連しているかを検討した。その結果,認知的負荷の増加にともなって,視覚情報処理容量が低下し,エラーが増加することが明らかになり,認知負荷が低すぎる場合にもエラーが多く発生することが指摘された。また,認知的負荷が適度な場合には,両極の場合に比べてエラーが少なくなることが示唆された。(2).(1)と同種の作業を被験者に長時間負荷して,瞳孔経,心電図,脳波などによって認知的負荷に伴うストレス,負担,疲労を評価することを試みた。その結果,脳波データのカオス解析結果,ならびに瞳孔経の変化に基づいてストレス,負担,疲労を評価可能であり,これらを応用して適度なストレスがかかるような認知的負荷をもった作業システムを設計できることが示唆された。(3).二重課題へ音声入力と音声出力を用いた場合の有効性を検討した結果,音声入力と音声出力は,作業者の認知的負荷を軽減させ,人間とコンピュータのインタフェイスを高めるための有効な手段であることが明らかになった。これらの3つの研究成果に基づいて,人間にとって適度な認知的負荷をもつインタフェイスについて考察を加え,人間側の負担を最適にし,エラーを少なくするような認知的負荷の条件を明らかにした。また,こういったインタフェイス設計のための認知工学的原則を提案した。
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[Publications] Atsuo MURATA: "Assessment of Fatigue by Pupillary Response" Trans.IEICE on Fundamentals. E80-A No.7. 1318-1323 (1997)
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[Publications] 岩瀬弘和、村田厚生: "脳波のカオス解析に基づく精神的な作業負担の評価" 第6回計測自動制御学会中国支部学術講演会論文集. 32-33 (1997)
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[Publications] 有馬康浩、岩瀬弘和、村田厚生: "認知工学的原則を用いた画面設計" 人間工学. 39・Suppl(掲載決定). (1998)
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[Publications] 藤井道拡、岩瀬弘和、村田厚生: "マルチウィンドウシステムにおける視覚的干渉" 人間工学. 39・Suppl(掲載決定). (1998)
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[Publications] Atsuo MURATA: "Effectiveness of Speech Responses under Dual Task Situations" International Journal of Human-Computer Interaction. 9 No.4(掲載決定). (1998)
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[Publications] Atsuo MURATA: "Improvement of Pointing Time by Predicting Targets in Pointing with a PC Mouse" International Journal of Human-Compter Interaction. 9 No.4(掲載決定). (1998)
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[Publications] 村田厚生: "認知科学-心の働きをさぐる-" 朝倉書店, 209 (1997)
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[Publications] 村田厚生: "ヒューマン・インタフェイスの基礎と応用" 日本出版サービス, 210 (1998)