1998 Fiscal Year Annual Research Report
人間と情報メディア環境の相互作用の可視化とモデル化に関する研究
Project/Area Number |
09838034
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
須永 剛司 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (00245979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 由美子 多摩美術大学, 美術学部, 研究員
植村 朋弘 多摩美術大学, 美術学部, 講師
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Keywords | デザイン / ヒューマンインタフェース / 認知科学 / インタラクション (相互作用) |
Research Abstract |
ネットワークの発展やシステムの多様化により、大量の情報がやりとりされるようになってきている。そこでさまざまな情報を獲得し発信する人間は、情報で構成された世界が周囲に広がっていることを知覚することが可能となっている。しかし、その世界は、そこに集い仕事をする環境として、われわれにとってわかりやすく使いやすいものとはなっていない。 技術によって作り上げられる情報メディア空間が、目的をもった環境としてどのようなかたちでわれわれに知覚され、人間がその環境の中でどのように振る舞い活動することができるのかを探索するために、人間と環境の相互作用の可視化、そして相互作用の動的な図式表現としてのモデル化についての研究を行った。 情報メディア空間のデザインを行うため、物理空間での物質と身体の相互作用の要素を、相互作用の可視化とモデル化を行うことで明らかにし、情報と認識の相互作用のありかたを探ることが本研究の目的である。 本研究では、物理空間、及び情報メディア空間における活動の体験者自身が、環境と自分との相互作用の可視化表現を行い、実権者がその表現結果と表現過程を分析する。そこから、活動体験の表現特性を一般化することによって、二種類の環境内にいる人間の視点から相互作用のモデル化を試みる方法をとる。 平成9年度は人間と環境の相互作用に関する先行研究の可視化とモデル化を行った。 平成9-10年に、活動体験の可視化、協調活動の可視化、を行い、平成10年度はそれぞれに関してモデル化を行った。また、3つの可視化、モデル化を通して情報メディア空間のデザイン要素に関する考察を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 植村朋弘: "経験の表現と動的情報のかたち" 多摩美術大学研究紀要. 第12号. 79-88 (1997)
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[Publications] 佐藤啓一: "実体空間とメディア空間の間をデザインする" 日本デザイン学会, 情報メディア研究会, ワークショップ資料, 情報メディア 28-1, 28-2.9-14 (1996)
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[Publications] 須永剛司・永井由美子 大隅規由・新谷幹夫: "学びの場のデザイン1-協調活動の状況の可視化" 日本認知科学会第14回大会論文集. 252-253 (1997)
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[Publications] 永井由美子・須永剛司: "ネットワーク協調活動におけるインタラクションのデザイン特性・帰属性・注視性・順序性" 日本デザイン学研究, 第45回研究発表大会概要集. 304-305 (1998)
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[Publications] 須永剛司・永井由美子: "活動プロセス外在化の試み-作品制作過程の思考の構造" 日本デザイン学研究, 第45回研究発表大会概要集. 306-307 (1998)
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[Publications] 須永剛司: "新しい言葉の場所-スクリーン上の言葉" 人工知能学会, ことば工学研究会, 第一回研究会資料,SIG-LSE-9901. 71-74 (1999)