Research Abstract |
昨年度に引続き,亜熱帯地域を主とした種子の採取および野生実生の採取・生態観察を目的とした野外調査を継続して行った。しかし,今年度は結実した個体が全国的に少なかったようで,昨年度ほどにはよい状態の種子および実生が得られなかった。 今年度中に播種栽培などによって得られた実生標本は次のようなものである。オオバイヌビワ,ギランイヌビワ,ハスノハカヅラ,アワダン,ヒラミカンコノキ,ウラジロアカメガシワ,ヤマヒハツ,コウトウヤマヒハツ,シシアクチ,クロガネモチ,モクレイシ,ノボタン,アデク,ハテルマギリ,シマイズセンリョウ,ギーマ,リュウキュウガキ,リュウキュウモクセイ,イボタクサギ,タイワンウオクサギ,イリオモテムラサキ,オオムラサキシキブ,ヤエヤマアオキ,ナガミポチョウジ,オオバルリミノキ,リュウキュウコマツナギ,モンパノキ,サガリバナ,サキシマスオウノキ,モダマ,クサトベラ,アツバクコ。 これまでに蓄積した標本類は解剖図等の準備や画像データ化を進めている。今年度に重点的に研究されたグループは,グミ科,シナノキ科,ウコギ科,カエデ科,ヤブコウジ科,モクセイ科,スイカズラ科,キク科の8科で,発表準備中である。
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