1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09839039
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Research Institution | College of Nagoya Bunri University |
Principal Investigator |
竹中 晃子 名古屋文理短期大学, 食物栄養学科, 教授 (50236486)
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Keywords | 霊長類 / プロセスト遺伝子 |
Research Abstract |
ヒトとカニクイザルの本来のP117遺伝子の配列を完全に決定したところ、カニクイザルの本来の遺伝子とプロセスト遺伝子とではエクソン2において3個の塩基置換があったが全て同義置換であった。ヒトとカニクイザルの本来の遺伝子では51番目のアミノ酸がヒトではIleで、カニクイザルではValに変異していた。4つあるイントロンのうちイントロン1がヒトでは約1kb短かかった。タンパク質のデーターベース検索を行ったが、全く新しいタンパク質であった。細胞内の存在位置を決定するため、現在、ペプチド合成と、抗体作成を依頼中である。プロセスト遺伝子の塩基配列も一部未決定であったので、完全な配列を決定した。プロセスト遺伝子の挿入配列を決定するため、PstIカセットの連結を検討中である。本来の遺伝子とプロセスト遺伝子が存在するため、両遺伝子内にEcoRI切断部位が存在しないことを確認した。イントロンをプローブとしたサザンハイブリダイゼーションにより本来の遺伝子が含まれている分画が判明するので、プロセスト遺伝子挿入部位の分画を抽出後、PstIで切断しカセットを連結、PCRにより増幅後塩基配列を決定する。
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