1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09871023
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横尾 佐世 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助手 (20260507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重松 マーフィ・スティー 東京大学, 留学生センター, 助教授 (30262158)
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Keywords | 留学生 / 家族 / 異文化接触 / 異文化適応 |
Research Abstract |
(1)異文化間適応に関する資料収集として、今まで行なわれた留学生や家族についての研究調査や留学生の異文化適応と接触に関する資料や文献を収集した。その結果、留学生家族に関する研究が今まであまりなされていないことを改めて確認した。それらの中で、マ-フィ重松らが平成7年度に行った調査により、留学生家族の問題と対応について全国的な傾向が把握することができた。 (2)留学生家族に関する調査の質問紙の作成を行なった。調査項目は以下の通りである。 1)留学生の家族の特性や語学力に関する項目 2)配偶者の経歴や仕事に関する項目 3)配偶者の日本の生活への期待と適応に関する項目 4)配偶者の家族観、夫婦観、に関する項目 5)子供の適応に関する項目 6)日本や日本人、留学生活などに対する意識を計るために文章完成法による項目前出の平成7年度の調査が家族とともに留学している留学生を対象にしたのに対し、本調査では留学生の配偶者を直接の対象とした。 (3)作成された質問紙をテストするために、留学生家族に関する予備調査を行なった。留学生及び配偶者と質問紙に関する面接を行い、それらの意見を参考に質問紙項目を改善した。 (4)全学の1,875人の留学生のなかから、家族同伴の留学生の配偶者446人を質問紙調査の対象として質問紙を送付し、結果を分析した。来年度は、本調査に協力してもよいとの意思を積極的に表示した留学生及びその配偶者に対して面接調査を実施する予定である。
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