1997 Fiscal Year Annual Research Report
"パタニティ・ブルー"の発生メカニズムとその防止対策
Project/Area Number |
09871028
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
佐々木 保行 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60007961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大日向 雅美 恵泉女学園大学, 文学部, 教授 (90213850)
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Keywords | パタニティ・ブルー / 父親 / 家族システム / 心理・社会的研究 |
Research Abstract |
1987年にPruettが子どもの誕生から3か月位までの間におこる父親の役割をめぐる心理的動揺やフラストレーション等の心身の症状を、paternity blue とよび、その心理・社会的研究の重要性を喚起した。本研究は1)父親を家族システムの視点から,家族の中に子どもが誕生することにより父親はどのような期待や喜び、父親として夫として適応する過程にとまどう心理的な揺らぎの実態等を解明すること、2)子どもの誕生後の父親の抑欝感情のメカニズムを解明すること、の2点を主な対象に研究し、3)その防止のための対策プログラムを開発することを目的とする。 本年度は父親に関する内外の先行研究を収集し、その文献学的研究を実施した。その結果、paternity blueに関する研究はほとんど見付けることができず、益々、研究の意義を実感した。そこでわれわれは父親に実施するための予備的質問項目の作成にとりかかり、現在、第一次予備調査を行なったところである。結果の分析をすすめているが、一部回答しずらい箇所等がわかり、その修正作業を行なっている。この作業後に第二次予備調査を実施し、その後本格的な質問紙調査を開始する予定である。 その他、出産予定前の妊婦およびその夫、ならびに誕生直後の新生児をもつ父親と母親の数組みの夫婦に面接を実施して、育児上の悩みや葛藤等についての諸問題を把握した。 以上の予備的調査とその試料を収集したので、次年度へむけての研究体制が整ったことになる。
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