1997 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者・障害者等の介護者養成プログラムの開発研究表現とコミニュケーションを中心に
Project/Area Number |
09871036
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松本 雅之 東海大学, 健康科学部, 助教授 (70266451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 留美子 東海大学, 健康科学部, 助手 (10287055)
近藤 卓 東海大学, 健康科学部, 助教授 (60266450)
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Keywords | 介護 / ソーシャルワーカー養成プログラム / 非言語表現 / 芸術表現 / コミュニケーション |
Research Abstract |
表現教育プログラム開発の基盤となる問題点と介護関係人材育成のあり方を検討するため以下の基礎研究を行った。 1.表現、特に非言語表現の教育上の理論的枠組みに関して 1985年〜1996年の間に、アメリカで発表された「ソーシャルワーク実践と専門職の育成」及び「ワーカー教育におけるカリキュラムとプログラム研究」に関する文献43件についての検討を行った。併せて介護・看護専門職における対象者とのコミニュケーション構造を探るため、広くケアに関する文献でコミュニケーションを主旨とした65件を対象に、表現の場(自己対人・小集団等)と領域(言語・非言語・等)に分類し検討した。特に言語以外の表現では、「マナー」「容姿」については言及されているが「身振り・ジェスチャー」についてはその必要性が示されるのみであった。 2.芸術表現技術の応用に関して 1)デューク大学医療センターにおけるホスピタル・アート・プログラム研究を文献を中心に行った。 2)カリフォルニアにおける美術館ボランティア教育プログラム(障害者のためのアクセスコーディネート)の実際、NIAD(アメリカ障害者芸術機構)アートスタジオの援助者と利用者のコミニュケーション方法の現地調査及び資料収集を行った。 米国でのプログラムの多くは、援助者と対象者間の「相互主体の関係」が基盤と成っている。この関係構築に非言語コミュニケージョンを意図的に用いる方法も実証には至らないが習慣的文化的に一般化していた。しかし、我が国では、介護者がこの様なコミニュケーション手段にに対して、どの様な認識を持ち、どこまで意識的、意図的に用いているかは明らかでない。日常的なケア場面での介護者の意識調査に基づいた、具体的な方法論の検討が来年度の課題となった。
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