1998 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者・障害者等の介護者養成プログラムの開発研究-表現とコミュニケーションを中心に-
Project/Area Number |
09871036
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
松本 雅之 東海大学, 健康科学部, 助教授 (70266451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 留美子 東海大学, 健康科学部, 助手 (10287055)
近藤 卓 東海大学, 健康科学部, 助教授 (60266450)
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Keywords | 介護 / ワーカー養成プログラム / 非言語表現 / 芸術的表現 / 造形表現 / コミュニケーション |
Research Abstract |
介護者(広義でのケアワーカー)の表現能力の向上をねらいとするプログラム開発を目指し、非言語表現の再検討と芸術表現関連技術の応用のため以下の調査研究を実施した。 1、 非言語表現の再検討と教育上の理論的枠組みに関して ケアの概念にもとずく対人援助職の専門職性の考察を行った。その結果、介護者自身の表現能力と共に、他者の表現を引き出し受け止める能力を高めるためのプログラム開発が必要との結論に達した。養成大学でのプログラム試行に加え、施設職員を対象とした具体的な教育プログラムの開発と試行が来年度の課題となった。 2、 4年制大学社会福祉学科表現系演習科目における、応用実践研究 1) 演習科目「非言語表現」における学生の意識と態度に関する調査研究 受講者数が多人数であったにもかかわらず、学生の授業への参加度は高く、授業に対する評価も高かった。小グループ活動の導入や学生と教員の双方向コミュニケーション技法の工夫などによって学生の意識と態度をより積極的なものに成しえたと考えられる。 2) 演習科目「造形表現」における学生の意識と評価の変化に関する研究 プログラム試案にもとづき一部内容修正をした本年度授業実践とその調査結果を、それ以前の2回の授業の調査資料と比較検討した。ある特定の造形体験が、学生のものの見方や考え方に変化を及ぼし、他者への態度の変化となりえること、さらにコミュニケーションスキルへの関心の高さにつながる傾向が認められた。
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