1997 Fiscal Year Annual Research Report
環境協定と貿易協定の両方に係わる貿易紛争の解決のためのデータベース研究開発
Project/Area Number |
09873012
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
岩田 伸人 青山学院大学, 経営学部, 助教授 (70203388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 勲 青山学院大学, 経営学部, 教授 (20115140)
鈴木 一成 高千穂商科大学, 商学部, 教授 (80235936)
高瀬 保 東海大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90246067)
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Keywords | 環境協定 / 貿易紛争 / CTE / WTO / 環境紛争 / 多数国間協定 / MEA / CODEX |
Research Abstract |
本年度の研究実績は、高瀬と岩田が実施した下記の事柄に基づく。 1、環境関連の国際機関の分野別資料収集 2、貿易関連の国際機関の分野別資料収集 3、環境関連の国際協定・条約の分野別資料収集 今年度は資料収集による現状の整理・分析に力点をおいた。 そのことによって、幾つかの事実・課題が判明した。 第一に、WTOでは現在のところウルグアイラウンドの終結後、すでに数年経ていることもあって、環境関連の貿易紛争に関する内部での検討は、別に設けられた委員会(環境と貿易に関する委員会:通称「CTE」)に委ねられた、そこで継続的な検討が行われていること、第二に、環境関連の多数国間紛争の解決には、国連の関連組織(CODEXなど)の意見がWTOで参考にされるが、WTOとそれら組織の間で、若干のトラブルが発生していること、第三に、環境関連の貿易問題を事前に防止するために、国際的な任意の規格・基準が次第に普及しつつあること、第四に、環境関連の貿易紛争はすでにWTO下で幾つか発生しているが、その紛争処理の仕方が未だ完全ではないこと、などである。 以上の事柄を踏まえて、岩田が、これらを研究実績として整理し、下記のとおり発表した。 1、関連学会(国際経済学会、日本貿易学会、フードシステム学会)での発表 2、学術雑誌(青山学院大学)への掲載。裏面へ記載済み。 今後は、これらをベースにさらに研究を発展させる予定である。
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Research Products
(2 results)