1997 Fiscal Year Annual Research Report
機能性液晶を指向した長鎖アルキル基含有二核金属錯体の合成開発
Project/Area Number |
09874136
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
御厨 正博 関西学院大学, 理学部, 教授 (10157472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半田 真 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (70208700)
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Keywords | シッフ塩基配位子 / 長鎖アルキル基 / ニッケル二核錯体 / ルテニウム二核錯体 / 銅二核錯体 |
Research Abstract |
分子内に2個の金属イオンを近接させるためにアルコール基を有するシッフ塩基配位子についていろいろなサイズの長鎖アルキル基を修飾した有機配位子の設計、合成を行った。メチレン鎖のnが1〜5くらいまで長鎖アルキル基の導入がうまく行き、これらの配位子の二核ニッケル錯体の合成単離を行った。まだ単結晶化はうまくいっていないが、元素分析、赤外及び電子スペクトル、帯磁率等の測定より、反磁性平面型の四配位ニッケル二核錯体であることがわかった。 カルボン酸架橋型の配位子系については金属-金属結合を有するルテニウム二核錯体の場合長鎖アルキル基導入の予備調査として嵩高いアルキル基の二核単位を有機ラジカル基で連結し、X線結晶解析により一次元鎖状錯体の構造を明らかにした。現在、長鎖アルキル基の導入した系について同様の合成実験を行っている。銅錯体についてはメチレン鎖の数nが1〜5くらいまでの場合二核錯体の合成がうまく行き、これを外部配位子で連結した一次元鎖状錯体の合成、単離を行った。nが1,2,3については単結晶化に成功し、X線結晶解析により鎖状構造を明らかにした。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] M.Handa, Y.Sayama, M.Mikuriya, R.Nukada, I.Hiromitsu, and K.kasuga: "Structure and Magnetic Properties of a Chain Complex with Altemating Ru(II,III) Dimer and Nitroixide Radical Arrangement [Ru_2(O_2CCMe_3)_4(nitph)]_n(BF_4)_n,nitph=2-Phenyl-4,4,5,5-tetramethyl-4,5-dihydro-1H-imidazol-1-oxyl 3-N-oxide" Bulletin of the Chemical Society of Japan. 71・1. 119-125 (1998)