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1997 Fiscal Year Annual Research Report

パラフィン中で安定化する配位不飽和錯体の生成とその構造および反応性の研究

Research Project

Project/Area Number 09874150
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

堀野 博  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40005765)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 長南 幸安  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30250674)
坂場 裕之  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60162301)
Keywordsアルキル置換メタロセン / パラフィンマトリックス / 配位不飽和錯体 / 反応中間体の安定化
Research Abstract

1.アルキル長鎖を有するメタロセン類の合成 炭素数12および16のアルキル鎖をもつタングステノセン前駆体となるジヒドリド錯体、および炭素数16のチタノセン前駆体となるジクロロ錯体の合成を試みたが、無置換のメタロセンで使用される昇華精製や結晶化による精製が出来ず、合成法を改良中である。アルキル長鎖が置換することによりシクロペンタジエンの塩基によるアニオン生成の効率が悪く、ジクロロチタノセン合成にプチルリチウムを用いたところシリカゲルによるカラムクロマトグラフにも耐える橙色物質の混合物が得られた。ジアルキルチタノセンの生成が予想されるが固化状態で数ヶ月も安定であり、現在構造を検討している。また、安定な長鎖アルキルフェロセンを用いてパラフィン中の拡散などを定量的に検討するため、フェロセンのフリーデルクラフト反応で炭素鎖10から12のフェロセン類を合成した。
2.パラフィン中の長鎖アルキル置換メタロセンの挙動 無置換チタノセンはパラフィンに不均一に分散するが、アルキル鎖メタロセン前駆体はパラフィンで均一状態を示しヘキサンにも可溶であるなどの期待した物性を示し、吸収スペクトルによる反応追跡などが可能となることがわかった。
3.配位不飽和なメタロセン生成の試み ジヒドリド体の光分解を用いる方法は長時間の溶融状態が必要で、パラフィンの固化による不透明化のため光の効率が悪く、反応装置や反応条件の見直しが必要になった。ジクロロチタノセンの金属還元を用いる方法について検討するために、真空装置に接続したガラス製の流動式反応装置を製作中である。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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