1997 Fiscal Year Annual Research Report
任意形状のモアレ縞の発生方法の開発とデザインへの応用
Project/Area Number |
09875092
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
森本 吉春 和歌山大学, システム工学部, 教授 (20029573)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤垣 元治 和歌山大学, システム工学部, 助手 (40273875)
野村 孝徳 和歌山大学, システム工学部, 講師 (80222206)
床井 浩平 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (70188746)
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Keywords | モアレ / モアレグラフィ / 変形格子 / 理論 / プログラム / デザイン / ファッション / 看板広告 |
Research Abstract |
1.任意の希望するモアレパターンを発生させる理論の確立 モアレの位相は基準格子と変形格子の位相の差であることを利用して変形格子の形状を決める方法の理論を明らかにした.任意の希望するモアレ縞を発生させるための変形格子の形状を決める方法を確立した.この方法をモアレグラフィとよんでいる.この理論を逆に使うと,印刷やテレビの分野で嫌われていたモアレを防止することも可能である. 2.プログラムの作成 任意の画像から,そのパターンのモアレグラフィの変形格子を作るプログラムを制作した.このプログラムでは,テレビカメラで撮影した画像から,すぐに,変形格子を作成し,プリンタで出力できる.モノクロ画像だけでなく,カラー画像などのモアレパターンを発生させることができる.このプログラムとシステムを用いて,わかやま産業博覧会にて実演をし,参加者にその場で,自分の顔のモアレグラフィを作成し,配付した.このプログラムを広く公開し,インターネットを通じて誰もがアクセスできるようにした. 3.モアレパターン作品の制作 顔画像の作成だけでなく,服飾衣料の分野におけるデザインも作成した.変形格子を描いた布地で作った服の上から,基準格子に相当する上着を重ね着をすることにより,新たな美しいパターンを発生するファッションデザインを生み出した.また,A0サイズの大きなポスターとして,モアレグラフィを作成した.迫力ある画像が現れ,看板広告などに使える.今後,このモアレグラフィが実社会で使われることを期待している.
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[Publications] 森本, 床井, 野村, 藤垣: "任意形状のモアレ縞の発生方法とデザインへの応用" 第21回NCP研究会・機械の強度と形態研究懇話会シンポジウム論文集,日本機械学会関西支部. 第21回. 63-66 (1997)