1998 Fiscal Year Annual Research Report
オブジェクト指向による耐震解析システムに関する研究
Project/Area Number |
09875110
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
家村 浩和 京都大学, 工学研究科, 教授 (10026362)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 良和 京都大学, 工学研究科, 助手 (10283623)
五十嵐 晃 京都大学, 工学研究科, 助教授 (80263101)
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Keywords | オブジェクト指向 / 構造解析 / モジュール化 / 構造物モジュール / 荷重モジュール / 基礎方程式モジュール |
Research Abstract |
本年度は、前年度実施した耐震解析システムのモデル化を改良するとともに、C++言語を用いて実装を行った。また実装されたクラスライブラリを用いて、種々の耐震に関する解析を実施し、その適用性に関する検討を行った。本研究で得られた主な知見は次の通りである。●酎震解析システムを3つのモジュール(構造物・荷重・基礎方程式)に分割し、これらモジュールを互いに関係付けることによりシステムを構築する手法を開発した。各モジュールおよびモジュール内部の各オブジェクトの独立性を高めた結果、保守性が高まるだけでなく複数の解析法に柔軟に対応できるシステムとなった。●本システムを実装し、免震橋脚や都市高速道路の地震応答解析、およびファイバーモデル解析法を用いた正負交番載荷解析など各種解析を行った。その結果、本研究で提案するモデル化手法によるシステムが柔軟かつ効果的に機能することが確認された。●本解析システムでは基礎方程式モジュールが重要な役割を持つ。本モジュールのメソッドが応答計算に要する時間の多くを占めることから、効率的に実装することが全体のパフォーマンスを改善することにつながる。●本解析システムによる演算時間は、従来手法による解析に比べて長くなる。これは本システムでは各モジュール間のメッセージ通信により解析が進んでいく形式であること、また分析結果にできるだけ忠実に実装したことが原因と考えられる。すなわち解析システムとして効率を重視する場合には、分析・実装だけでなくオブジェクト指向設計工程も同様に重視する必要がある。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Y.Takahashi,H.Iemura and et.al.: "Seismic Response of RC Bridge with Special Reference to the Effect of Bearings" Proc.of CONSEC '98. 2. 867-876 (1998)
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[Publications] 家村浩和・高橋良和ほか: "鋼製支承の破損が橋梁の地震時損傷モードに与える影響" 構造工学論文集. 44A. 659-666 (1998)
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[Publications] 家村浩和・高橋良和ほか: "中空断面RC高橋脚の耐震性能に関する載荷実験" 第10回日本地震工学シンポジウム論文集. 2105-2110 (1998)