1997 Fiscal Year Annual Research Report
ファジィロジックを備えた創発システムモデルの交通需要マネージメントへの適用
Project/Area Number |
09875120
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加賀屋 誠一 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70091436)
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Keywords | ファジィロジック / 創発システム / 交通需要マネージメント |
Research Abstract |
研究の目的は、地域あるいは都市の複雑で大規模な活動と交通需要の相互作用を定常性と非定常性双方の視点で検討することであった。本年度は、交通需要と都市地域活動の相互作用を表す構造モデルの開発、交通需要発生のメカニズムと、非定常性の関係把握、交通システムの安定化に対する施策とその協力システムのモデル構築、さらに得られたモデルにおるシミュレーションの実施という研究プロセスの考え方を示すことであった。その結果、複雑系の中で、交通システム計画における創発的現象は、交通渋滞、交通環境汚染、災害や事故等のシステムに現れることを把握した。しかしながら、より詳細な検討は、積雪寒冷地域における冬期交通の円滑な管理と、その協力システムに見ることができ、それについてのシステムモデルと、実際の実証研究が札幌市を中心とした地域で行われた。その結果、冬期交通の円滑なシステムを確保するためには、都市内のロードヒ-ティングシステムが必要であり、広域的システムを考えた場合、膨大な費用が必要となることが分かった。それらの費用を各事業体、熱供給、熱利用及び道路管理の各事業体で出し合うことによって、創発的なシステム構築の可能性が生まれることが分かった。すなわち、各事業体がそれぞれ独自で、それぞれの独自のシステムを作ることより、エネルギーカスケードを考えた利用形態とその責任負担を行うことにより、ほとんど不可能なシステム構築が、実現可能となり、また環境汚染付加軽減効果による間接的な費用を考えることにより、その実現性が加速度的に増加することが分かった。
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[Publications] 南 正昭、加賀屋 誠一: "拠点的医療施設へのアクセスを2系統で保証する道路ネットワーク構造" 土木計画学研究・論文集. 14. 679-686 (1997)
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[Publications] K,Kishi & S.Kagaya: "An Evaluation Method of the Efficiency of Urban Transportation Involving Mobility and Environmental Affects" Proc of International Symposium on City Planning 1997. 501-518 (1997)
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[Publications] K,Uchida & S.Kagaya: "Estimation of the Assigned Traffic Volume in consideration of Signalized Intersections" Journal of the Eastern Asia Society for Transportation Studies. 2.3. 777-794 (1997)
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[Publications] 福島 宏文、加賀屋 誠一: "ファジィAHPを用いた土木計画における合意・決着プロセスに関する研究" 土木計画学研究・講演集. 20.2. 357-360 (1997)
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[Publications] 足達 健夫、加賀屋 誠一: "ゾーン間親知度を用いた国土軸の数量的評価" 土木計画学研究・講演集. 20.1. 275-278 (1997)
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[Publications] 足達健夫、加賀屋誠一: "動学的交通モード間競合モデル構築に関する基礎的考案" 土木学会北海道支部論文報告集. 54B. 430-433 (1997)