1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09875126
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
笹谷 康之 立命館大学, 理工学部, 助教授 (90170703)
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Keywords | ローカルアジェンダ21 / ワークショップ / インターネット / GIS |
Research Abstract |
京都市のローカルアジェンダ21の策定への参加を通じて、市民、企業、行政のパートナーシップ型の環境行動計画の枠組みを策定した。また、地球温暖化防止京都会議のために結成された環境NGOのアンブレラ組織である気候フォーラムの活動への参加型アクションリサーチを通じて、市民環境行動の新しい展開の枠組みを示した。そして、京都のローカルアジェンダ21や気候フォーラムを支援するホームページの作成や、参加体験型のワークショップの主催を通じて、オンラインのコミュニケーションとオフラインのコミュニケーションとの効果を調べて、両者の複合的な利用方法の社会実験を行った。ホームページは、マスコミなどへの広報戦略上有効であり、電子署名にも効果を発揮した。ワークショップの参加体験型のプログラムは、参加者に好評で、環境行動参画への支援手段として有効あった。しかし、情報ボランティアの不足や、ワークショップのグループ・ファシリテ-タの不足など、コミュニケーション手段以前の人材不足が、オンラインでも、オフラインでも環境行動の普及のネックとなったのが実状である。 一方、京都市の地球温暖化防止を支援するために、GISを用いて、樹木による二酸化炭素の吸収量の増大の可能性の検討や、太陽光発電を用いたエネルギー消費の抑制効果を試算した。これらのGISデータを基に、簡易な属性検索データベース管理システムを構築しており、ブラウザ-を通じてインターネットでアクセスできる状況になりつつある。また、現地で撮影したデジタル写真を、GISのデジタル地図上にリンクさせた。これらの手法も次年度、環境行動支援に使う予定である。
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