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1997 Fiscal Year Annual Research Report

卵オボムチンの経口投与による生物活性発現の解析

Research Project

Project/Area Number 09876067
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

渡邊 乾二  岐阜大学, 農学部, 教授 (70023447)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 下山田 真  岐阜大学, 農学部, 助手 (60235695)
長岡 利  岐阜大学, 農学部, 助教授 (50202221)
Keywords卵白タンパク質 / オボムチン / コレステロール / 腫瘍細胞
Research Abstract

新鮮卵白より、オボムチンを調製した。ラット(Wistar strain、雄、90g)を用いて、0.5%コレステロール性食餌にオボムチン1と5%の添加効果を、カゼイン、大豆蛋白質および乾燥卵白の添加効果を対照にして10日間飼育して比較検討した。実験期間終了後、血清と肝臓をとり総コレステロールをはじめとする血性脂質を常法により分析した。その結果、オボムチンの1%添加群においても有意差でもって血清コレステロールを低下させる効果があると明らかにした。この活性は、難水溶の糖蛋白質であるオボムチンの糖鎖がコレステロールの吸収阻害に関与していることによると判断した。
調製したオボムチンをプロナーゼ処理してオボムチンフラグメントを調製した。Meth-A線維芽肉腫細胞をマウス(BALB/c、雄、7週齢)の皮内に二重移植腫瘍系にて接種・腫瘍成立後、オボムチンフラグメントを経口投与(1mg X5回)、腫瘍内投与(100μg X3回)および経口投与・腫瘍内投与の3群にて腫瘍細胞消失試験を行った。経口投与のみでは有意差のある活性は認められなかったが、腫瘍内投与群と経口投与・腫瘍内投与群を比較すると後者の方により高い抗腫瘍活性が認められた。これらの実験からオボムチンフラグメントはMeth-Aに対する抗腫瘍活性があり、経口投与でも弱いながらも効果を発揮すると判断した。この活性フラグメントはペプチドに結合し、さらにクラスター化したシアル酸含有糖鎖であったが、活性発現には必ずしもシアル酸は必要ないと認められた。
以上の内容から、経口投与したオボムチンは生体内でコレステロール低下作用に大きく影響したこと、腫瘍細胞に対しては効果があるもののオボムチンフラグメントの吸収性の増強を施す必要性があると結論した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 柘植洋治: "Structural Features of Glycopeptides from Ovomucin" J.Agric.Food Chem.45・7. 2393-2398 (1997)

  • [Publications] 柘植洋治: "Bindings of Ovomucin to Anti-Ovomucin Antibodis" J.Agric.Food Chem.45・12. 4629-4634 (1997)

  • [Publications] 渡邊乾二: "卵の科学" 朝倉書店, 175 (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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