1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09877003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 克彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)
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Keywords | 低温 / ストレス / 遺伝子発現 / CIRP / RBM3 / 概日リズム |
Research Abstract |
生物は一般に環境の温度変化に適応する能力をもっている。哺乳類細胞において、熱ショックに対する応答は研究されているが、低温ストレス応答についてはほとんど報告がない。しかし、下等生物では低温ショック蛋白等が報告されており、哺乳類にも類似の応答機構が存在する可能性がある。そこで哺乳類細胞で低温(32℃)で誘導される遺伝子を、分子生物学的方法でできるだけたくさん同定することを試みた。また脳で恒常的に発現の見られるCIRPについては、その機能を解析した。 1.ヒト血管内皮細胞株を37℃と32℃で培養する。それぞれからRNAを抽出して、プローブとし、DNAチップにより約10,000個の遺伝子発現を比較した。32℃で発現の冗進している遺伝子について解析中である。 2.既報のごとくcDNAサブトラクション法で、32℃特異的に脳低体温療法モデルラットで発現している遺伝子cDNAをクローニング中である。 3.マウスrbm3のcDNAをクローニングした。32度で発現が誘導される低温ショック蛋白であった。精巣のセルトリ細胞では恒常的に発現していて、実験的停留精巣では発現が減少した。 4.低温ショック蛋白cirp,rbm3その他遺伝子を強制発現させるために、レトロウイルスに組み込んだ。今後、細胞株に発現させて機能を解析する予定である。 5.cirpは脳ではでは恒常的に発現しているが発現に日内変動があり、概日リズムに関係している可能性が示唆された。また、低温で発現誘導がかかる機序として、遺伝子のcold responsive elementを同定した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Nishiyama: "Diurnal change of the cold-inducible RNA binding protein(Cirp)expression in mouse brain." Biochem.Biophys.Res.Comm.245. 534-538 (1998)
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[Publications] J.-H.Xue: "Induction of apg-1,a member of the hsp110 family,following transient forebrain ischemia in the rat brain" Biochem.Biophys.Res.Comm.247. 796-801 (1998)
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[Publications] K.Fujita: "Administration of thymocytes derived from non-pregnant mice induces endometrial receptive stage and LIF expression in the uterus" Human Reprod.13. 2888-2894 (1998)
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[Publications] J.Takenawa: "Transcript levels of aquaporin I and CAIV as predictive indicators for prognosis of renal cell carcinoma patients after nephrcatomy." Int.J.Cancer(Pred.Oncol.). 79. 1-7 (1998)
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[Publications] K.Tatsumi: "Expression of calcium binding-protein D-9k mRNA in the mouse uterine endometrium during implantation." Mol.Hum.Reprod.5. 153-161 (1999)
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[Publications] K.Nakamura: "Rhophilin,a small GTPase Rho-binding protein,is abundantly expressed in the mouse testis and localized in the principal piece of sperm tail." FEBS Lett.445. 9-13 (1999)