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1997 Fiscal Year Annual Research Report

体細胞gene trap法を用いた甲状腺癌悪性転化の機序解析とその制御

Research Project

Project/Area Number 09877040
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

中村 靖司  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60275352)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中村 美砂  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (70285386)
横井 豊治  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (40200886)
覚道 健一  和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00112037)
Keywords甲状腺癌未分化転化 / gene trapping / TSH受容体 / フィブロネクチン / 比較ゲノミックハイブリダイゼーション
Research Abstract

1.ヒト甲状腺乳頭癌組織片より、分散培養法にて乳頭癌癌細胞を得た.約半数の例で,短期培養系細胞が得られ,内2/3は細胞形態,内分泌機能の点で分化形質を有していた.但し,これらの確立には,他臓器癌由来のものと異なり,TSHを初めとする数種のサプルメントが必要であり,明らかにコロニーを形成するまでに月単位の時間が必要であった.現時点で,継続的に培養すると共に,サブクローニングを行い,樹立細胞株を得ようとしている途中である. 2.Trapping vectorとしてpGT4.5を用い,甲状腺未分化癌に試験的にelectroporationにて導入し,選択した.導入効率は概ね良好で,機能的変化は現在解析中であるが,上記乳頭癌細胞に対し,今後導入を行う. 3.目的とするクローン選択の指標とするため,未分化癌の生物学的特性を,細胞増殖のみならず,細胞骨格・細胞接着の点からも検索した.増殖細胞分画は著しく高く,血清濃度非依存性の増殖がみられるものもあった.また,EGF・IGF-Iをはじめとする数種の増殖因子に対する反応性もみられた.サイログロブリン産生はみられなかったが,TSH受容体の蛋白レベルでの発現を示す細胞株もみられた.細胞骨格の変化は,乳頭癌に比して明らかでなかった.細胞接着に関しては,未分化癌細胞では,これまでの報告の通り,E-カドヘリンの発現の喪失がみられたが、インテグリンα5/β1の発現はみられ,また,接着能の検討においてもフィブロネクチンに対する接着性は保たれていた.以上より,未分化転化のスクリーニングには,colony forming assayと,E-カドヘリンが有用な指標かと考えられた. 4.上記,gene trap法以外に,未分化転化原因遺伝子を検索する手法として,比較ゲノミックハイブリダイゼーション法を導入すべく,新鮮凍結組織を集めると共に,手法に関わる予備的実験を行っている.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Kakudo K,et al.: "Clonal analysis helps to differentiate aberrant thyroid tissue form thyroid carcioma" Human Pathology. 29. 187-190 (1998)

  • [Publications] 中村靖司,他: "甲状腺穿刺吸引細胞診" 臨床と研究. 74. 1667-1671 (1997)

  • [Publications] Shan L,et.al.: "Comparative analysis of clonarity and pathology in primary and secondary hyperparathyroidism." Virchows archive. 430. 247-251 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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