1997 Fiscal Year Annual Research Report
肥大心に特異的に発現する遺伝子のSubtraction法による単離とその機能解析
Project/Area Number |
09877134
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
竹下 彰 九州大学, 医学部, 教授 (30038814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市来 俊弘 九州大学, 医学部, 非常勤研究員
筒井 裕之 九州大学, 医学部, 講師 (70264017)
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Keywords | 心筋肥大 / サブトラクションクローニング / 組織特異的発現 |
Research Abstract |
平成9年度は以下の実験を行った。 (1)腹部大動脈狭窄およびSham Operationを施行し、前者において頚動脈圧が上昇していることを確認の上、それぞれの群の心臓の単離をおこなった。 (2)両群の心臓よりポリトロンを用いて、acid-guanidium phenol chloroforrm extraction法にてtotal RNAを得た。オリゴdTビーズを用いてpoly(A)+RNAを精製したのち、逆転写酵素を用いてcDNAを作製しPolymerase chain reaction法にて増幅した。 (3)大動脈狭窄群のcDNAの3‘末端を保護した後Sham Operation群のcDNAと混合し、ハイブリダイゼーションさせた。そしてExnonuxlease IIIおよびVIIにて消化をしたのち残ったcDNAを再びpolymerase chain reaction法にて増幅した。この操作を4回繰り返した。 (4)残ったcDNAをプラスミドDNAに組み込んだ。 (5)現在得られたcDNAの一部の塩基配列を決定中である。 現在のところ肥大心筋に特異的に発現する新たな遺伝子が単離できたかどうかは明らかでない。
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