1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09877159
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
神崎 寛子 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (00224874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 貴司 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (80203884)
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Keywords | cryptidin 5 / human β-defensin 2 / 角化細胞 / 線維芽細胞 / TNF-α / staphylococcal enterotoxin / α-hemolysin |
Research Abstract |
1.マウス表皮でのantimicrobial peptideの発現 (1)RT-PCR法にて成人マウスの表皮でのcryptidin特異primerでの増幅産物はcryptidin 5と98%のhomologyを有していた。培養ケラチノサイト(新生児マウス)でもcryptidin 5のm-RNAの発現を確認した。 (2)胎生14日より表皮でcryptidin 5のm-RNAが発現しており、胎生18日よりその量は急速に増加する。 (3)in situ hybridizationではシグナルを確認できなかった。 2.ヒトケラチノサイトでのdefensinの発現 (1)未分化正常ヒトケラチノサイトと分化正常ヒトケラチノサイトで比較するとhuman β-defensin 2(HβD2)の発現は分化正常ヒトケラチノサイトで強く見られた。 (2)TNF-αを添加すると濃度依存的にHβD2の発現が増強した。 3.正常ヒトケラチノサイトでのdefensinの発現に対する黄色ブドウ球菌の菌体外毒素の影響 (1)staphylococcal enterotoxin A,Bによる刺激ではHβD2のm-RNAが増強していた。 (2)α-hemolysinではHβD2のm-RNAの発現は抑制された。 4.ヒト線維芽細胞でのdefensinの発現 (1)RT-PCR法にて培養線維芽細胞にHβD2のm-RNAが存在することが確認された。 (2)TNF-αの添加によりHβD2の発現が増強する傾向が見られた。
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