1998 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚表面の模様(指紋を含む)が形づくられる機序とその意義
Project/Area Number |
09877160
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
今山 修平 九州大学, 医学部, 講師 (70136430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 久夫 兵庫大学, 経済学部, 教授 (10289118)
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Keywords | 皮膚 / 皮溝 / 皮野 / 基底細胞癌 / 数理生物モデル |
Research Abstract |
(1) 正常の形:皮膚を詳細に観察すると、ほぼ平行な凹凸である指紋や、身体の表面を縦横に交差する溝が作り出す多角形(皮野と皮溝)、そして老化に伴うシワなど多彩な模様が規則的に存在しています。 (2) 病的な形:病的状態では(その上またはそれを破壊して)さらに多彩な形、たとえば赤い点が散在する麻疹(ハシカ)、環状に拡大するタムシ、地図状のジンマシン、塊状皮膚癌、さらにはシミのように不規則な黒色腫(メラノーマ)などが展開されます。 (3) 研究成果:以上の背景から、虫食状に拡大する皮膚癌、基底細胞癌の形と、本来の皮膚の形との関係を検討して、この癌が周囲に向かって増殖する多彩な形のモデルを作成し、実際の病理組織と比較検討して、この皮膚癌は転移よりは周囲の結合組織の栄養状態と要求度によって形が決定されていることを示しました。 (4) 展開:皮膚に表現される異常な形を理解するということは、これらが形づくられる機序を解明することでもあり、ひいては、ヒトの形態発現過程における外表の役割、さらには老化による修飾の意義が説明できると考えています。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Tohya S et al.: "On rugged shape of skin tumor(basal cell carcinoma)" J Theorl Biol. 194. 65-78 (1999)
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[Publications] Imayama S et al.: "Can cosmetics modigy skin architecture?" Procter and Gamble,Asia, 15 (1998)