1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09877178
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
谷川 昇 琉球大学, 医学部・附属病院, 講師 (90227215)
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Keywords | 血管塞栓術 |
Research Abstract |
新しい血管塞栓物質の開発を目的に動物実験を施行した。すなわち、金属固有の電位を利用して異種の金属を組み合わせることにより血管内で電位を生じさせ、その電位により血栓形成を促し血管を閉塞させようとする試み、ならびに、1種類の金属コイルを留置しこの金属コイルに高周波を通電し血管溶着および血栓形成を促す方法である。 まず、家兎の血管内に白金で作成した金属コイルを留置し、その金属コイルと家兎の背部に設置した対極板との間に高周波を通電させ、血管塞栓術を施行した。金属コイルは極細白金を螺旋状に巻き上げ直径0.016インチ、長さ1.0cmのものを使用し、た。家兎をケタラールおよびセラクタールによる麻酔下に大腿動脈を剥離し、5Fのカテーテルを大動脈内に挿入した。このカテーテル内を通じて外径3Fの細径カテーテルを目的の血管にまで挿入し、前述の金属コイルを留置した。さらにこの金属コイルと家兎の背部に密着させた対極板との間に高周波を通電させて血管塞栓効果を検討した。血管塞栓効果の判定は金属コイル留置前後の血管造影で比較した。 結果は2種類の金属を留置した血管では、血管の完全閉塞は認められなかったが、1種類の金属(プラチナ)によるコイルを留置後、高周波を通電した群で血管の完全閉塞が得られた。
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