1997 Fiscal Year Annual Research Report
ADENOUIRAL VECTORを使用した肝臓に対する遺伝子治療における投与条件の基礎的検討
Project/Area Number |
09877251
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
岡本 友好 東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 講師 (00246381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武内 孝介 東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 助手 (40297403)
大橋 十也 東京慈恵会医科大学, 医学部・小児科学講座, 講師 (60160595)
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Keywords | ADENO VIRUS / 遺伝子治療 / 肝臓 / 外科 |
Research Abstract |
1.イヌにおける無血的肝灌流法の確立 全痲下,無血的肝灌流法をV-Vバイパス(上腸間膜静脈-内頚静脈)を用いて行った.術後3匹中1匹は肺空気塞栓にて死亡した.残りの2匹は術後経過良好で,灌流中,肝は速やかに脱血され,vital signも安定していた. 2.ADENOVIRAL VECTORのイヌヘの至適投与量の設定 10^9pfuのLac-Z遺伝子を含んだADENOVIRAL VECTORを40cc/分にて5分間灌流した.術後2日目,21日目に左葉,右葉より生検しbeta-galactosidase染色したところ2日目で平均で約30%,21日目で0%の陽性細胞が認められ,葉間に差は認められなかった. 3.他臓器へのADENOVIRAL VECTORの感染 術後2日目,21日目に肺,腎,脾臓,小腸を生検し,PCRにてADENOVIRAL VECTORのDNAを検索すると,DNAは認められなかった.
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